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教員紹介

齋藤 寛

齋藤 寛 (さいとう ひろし)



教授・理学博士

専門分野 生物有機化学
研究テーマ・研究課題 海洋生物に含まれる機能性物質の探求と食品への応用に関する研究
研究内容 1)乾海苔の品質評価
 乾海苔の品質評価を非破壊検査で行う方法の確立を目指している。化学成分を分析し、それらのスペクトルを測定し、非破壊検査でのスペクトルと比較検討し、スペクトルかせ、品質の評価の可能性を探っている。
2)海草の生育環境と食材としての活用
海からの恵みで生活している日本人にとっての、海藻は魚類等の生息に重要である。そこで、どのような環境にどのような海藻が生育しているのかを調査することで、生育環境を理解し、海藻の生育可能性がある環境造りを検討する。 海藻類の増殖と地域の特性を生かした食材の開発を行いたい。
3)バイオレメディエーション
環境汚染が問題となっているが、生物の能力を活用した、生物による浄化技術は環境負荷軽減の一つでもある。植物プランクトンやバクテリアを用いた環境修復技術の確立を目指した研究を実施している。

担当授業科目 有機化学、無機化学、食品分析学、食文化論
所属学会 日本水産学会、日本化学会
主な論文・著書 ・Bioremediation Potential of Formaldehyde by the Marine Microalga Nannochloropsis oculata ST-3 strain K. Yoshida, H. Ishii, Y. Ishihara, H. Saito, Y. Okada Applied Biochemistry and Biotechnology 157 321-328 (2009)
・「飼育環境の違いがカサゴ仔魚の摂餌活動と摂餌量および成長に与える影響」成田篤史、柏倉 真、齋藤 寛、岡田喜裕、秋山信彦 水産増殖 58(2) 289-296(2010)
・「古代から近世におけるイネの品種品称と遺伝解析の比較研究」花森功仁子、石川智士、齋藤 寛、岡田喜裕、田淵宏朗、望月峰子 DNA多型 19 P298-307(2011)
・「飼育環境の違いがカワハギ仔魚の摂餌活動、摂餌量、生残および成長に与える影響」成田篤史、柏倉 真、齋藤 寛、岡田喜裕、秋山信彦 水産増殖 59(4) 551-561(2011)
・「rp116領域および PS-ID領域によるチャの系統推定」花森功仁子、石川智士、齋藤 寛、岡田喜裕 DNA多型 20 340-348(2012)
研究室について 毎年5名~8名程度の学生が卒業研究を実施している。基本的に一人一テーマで実施するので、本人の努力が全てを左右します。
主な卒論のテーマ 「黒鉛珪石の有効利用に関する研究」、「地下海水及び地下海水を用いた陸上アワビ養殖の微生物検査」、「吸収スペクトルに基づくノリの品質評価に関する基礎研究」、 「Nannochloropsis oculata ST3 株に対するアセトアルデヒドとビスフェノールAの影響」、 「静岡県沼津市内浦湾産 褐藻ヒロメ Undaria undarioides の有効利用に向けた研究」
受験生へのメッセージ きっかけは何でも良いと思いますが、興味を持ったことはとことん追求してください。そして、あきらめないことが大事です。
希望を星につなげましょう。
コメント 栄養バランスが取れた美味しいものを食べましょう