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学べること

安全で安心な食の未来をつくります。

水産学科では、私たちの生活を豊かにするために、環境を守りつつ水生生物の増・養殖のあり方や安全で安心な食品をつくるための知識と技術を学んでいきます。
実験室で新しい食品を開発したり、作った食品の安全性を調べたり、また水槽で魚を育てたりと、生物の幅広い利用を考えていきます。 卒業後は水産物の製造、流通、販売などの企業や水産試験場や水族館、環境調査会社などの生物に関連する分野、生物・化学の知識を活かした理科教育などの分野での活躍が期待されます。

食品科学専攻では、食品分野の基礎となる科学の分野を理解し、食品に関する保存、利用、加工、衛生管理などの専門的知識を身につけた、将来食品製造、商品開発、研究開発、品質管理などの最前線で活躍できる人材を育成します。
食品分野の基本は科学であることから、基礎から応用まで精通した専門家や、食材、食文化、食育等地域との関連性にも対応し、社会で大いに活躍できる人材の育成を目指しています。


カリキュラム

「化学」「有機化学」「生物化学」を基本とし、「食品化学」を入門レベルから学習します。 また、水産生物に関連する基礎系科目を学習することで、食品の源は「生命」であることを念頭に、 水産生物についての理解を深めていきます。 そして、それら生物を健康で安全に育てるための「水産餌料・栄養学」を学習することで、 食品に対する考え方を学びます。 一方で、「食品栄養学」「機能性食品学」を学習することで人体の構造と機能を理解し、 その維持に必要な食物の機能について学びます。 3年次からは希望する進路に応じた科目を選択し、さらに4年次の卒業研究を通じて、 より高度な専門性を身につけるカリキュラムとなっています。

2017年度以前のカリキュラム

2018年度以降のカリキュラム

  • HACCP(危害要因分析に基づく重要管理点方式)
    1960年代に米国のNASAによって考案された宇宙食の高度な安全性を保証するシステムです。 現在、ヨーロッパ、米国では一般食品もこのシステムで食品の安全性を確保しています。 アジアでもこのシステムを導入し始め、日本でも多くの食品関連企業が導入しています。

主な専門科目

食品製造学実習
さまざまな加工食品を作る
「食品化学」、「食品栄養学」、「食品衛生学」そして「食品製造学」を基礎として、 食品素材の加工特性を評価し、付加価値を高める食品の製造原理と新規加工食品の 開発について実際に食品の製造を経験して学びます。
食育実習
食育について実践的に学ぶ
この授業では「食」に関する知識をもとに「食」を選択する力を養い、 健全な食生活を各自が実践できるよう、食品学や栄養学等の基礎を座学と実習(官能評価や調理など) を通じて学びます。
食品化学実験
食品の成分を分析する
「生物化学」、「食品化学」、「分析化学」に関する実験の基礎を身につけます。 具体的には、分析の基本となる、アミノ酸やタンパク質など成分の抽出方法や クロマトグラフィーなどの分離技術を理解します。また、種々の定量分析について学習します。 それらの応用として、食品に含まれる成分の分析を行います。
微生物学実験
食品中の細菌を検査する
食品の安全性を評価するには、微生物学の知識とともに試験検査の技術が必要です。 食品衛生法に基づく検査方法や最新の方法でさまざまな食品の細菌を検査します。 一般細菌数、大腸菌、大腸菌群、黄色ブドウ球菌などの菌数を計測したり、 顕微鏡観察したりすることにより菌の性質を学びます。