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学べること
水生生物の生態を学び、増・養殖、保護・育成を考えます。
水産学科では、私たちの生活を豊かにするために、環境を守りつつ水生生物の増・養殖のあり方や安心で安全な食品をつくるための知識と技術を学んでいきます。水槽で魚を育てたり、実験室で新しい食品を開発したり、生物の幅広い利用を考えていきます。卒業後は水産試験場や水族館、環境調査会社などの生物に関連する分野や、水産物の製造、流通、販売などの企業、生物・化学の知識を活かした理科教員などの分野での活躍が期待されます。
生物生産学専攻では、魚、プランクトン、海藻などの生物を採集したり、飼育観察をしたりして生態と環境を理解し、マグロやイカなど身近な魚や、ミヤコタナゴなど絶滅危惧種などを育て増やすための基礎知識を身につけます。これらの基礎知識を身につけ、水生生物に関する教養を深めるだけでなく、実学を学び社会に貢献できる人材を育成します。
水産学科生物生産学専攻では、1年次と2年次前半で水生生物の分類や生態を生物科学系の科目群で学びます。 同時にこれらの生物の利用に関連したことを水産基礎の科目群で学びます。 2年次後半と3年次では水族科学系、水族生態学系、水産増殖学系の3つの科目群でそれぞれの専門を学び、 4年次にはそれらの集大成として研究室に所属し、教員の指導のもと研究活動を行います。
2017年度以前のカリキュラム
2018年度以降のカリキュラム
- ※HACCP(危害要因分析に基づく重要管理点方式)
1960年代に米国のNASAによって考案された宇宙食の高度な安全性を保証するシステムです。 現在、ヨーロッパ、米国では一般食品もこのシステムで食品の安全性を確保しています。 アジアでもこのシステムを導入し始め、日本でも多くの食品関連企業が導入しています。
主な専門科目
生物科学系科目群 |
魚類学、魚類学実験 深海魚から淡水魚、古代魚などの魚類の体のつくりや生活史、分類など基本的なことを学びます。 |
水産無脊椎動物学、水産無脊椎動物学実験 エビやカニ、イカ、タコなど海洋で生活している無脊椎動物の体のつくり、生活史、分類などを学びます。 |
浮遊生物学、浮遊生物学実験 浮遊生物には、水中を漂う小さな単細胞生物から大きなクラゲまでさまざまあります。これらの体のつくりや生活史、分類などを学びます。 |
水産植物学、水産植物学実験 海洋にある海草や海藻、淡水中の水草などの生活史や分類などを学びます。 |
水族生理学、水族生理学実験 水の中の生き物の呼吸や浸透圧調節などの生理機構を学びます。 |
基礎遺伝学 水族の遺伝子の仕組みを学び、遺伝子工学や染色体工学の基礎領域を学びます。 |
生物生産科学系科目群 |
水産資源学、資源生物学、資源生物学実験 海洋生物を人間が持続的に利用する資源として捉え、どのような仕組みで再生産しているのか、それらの生き物の年齢構成やその調べ方などについて学びます。 |
水産増殖学総論、水産増殖学各論 マダイ、サケ、クルマエビなど多様な水産動物が増える仕組みを学び、積極的に増やすための方法や養殖について学びます。 |
水産増殖環境学、水産増殖環境学実験 生物が生活したり繁殖する環境がどのような場所なのか、生物が生活するための水の性状がどのような状態なのかを学びます。 |
海洋生態学 浅海から深海、沿岸から外洋などさまざまな環境で生活している生物たちの生態について学びます。 |
海洋保全生態学 さまざまな事例から保全とはどのようなことなのかを学び考えていきます。 |
水産餌料・栄養学 生物がどのように餌を食べるのか、また、生物にとって必要な栄養は何か、飼育する際に与える餌や人工飼料の作製方法などについて学びます。 |
水族繁殖学 さまざまな生物の繁殖様式や、卵の性状などの基礎的なことを学び、さらに人工的に繁殖させるための技術を学びます。 |
魚病学総論、魚病学各論、魚病学実験 魚介類に発生する疾病とその診断方法について学びます。 |