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教員紹介

福井 篤

福井 篤 (ふくい あつし)



教授・博士(農学)

 

専門分野 魚類学、資源生物学
研究テーマ・研究課題 海産魚類の個体発育と体系学(初期生活史や深海性魚類の分類学的研究)
研究内容 ○外洋性の仔稚魚の個体発育や中深層性魚類の分類
 北西太平洋外洋域に出現するダルマガレイ科などの外洋性仔稚魚の形態発育を明らかにしている。 仔稚魚の研究過程で、ダルマガレイ科、デメニギス科、およびハダカエソ科に含まれる計5種の新種記載を行っている。
○駿河湾の中深層性魚類および深海底棲性魚類の分類と形態
 駿河湾陸棚斜面の近底層および駿河トラフにおいて、仔稚魚から成魚までを採集できる方法を開発し、小型舟艇の北斗や望星丸を用いて、調査を実施している。 今まで知見がほとんどなかったソロダラ科やセキトリイワシ科などの個体発育を明らかにしている。 その過程で、約7種の日本初記録を報告している。
○駿河湾産サクラエビの資源量モニタリング
 コホート解析によって、駿河湾における1998年級以降のサクラエビの加入量を推定し、モニタリングしている。

担当授業科目 魚類学、生物統計学、資源生物学、海洋実習IIIなど
所属学会 日本魚類学会(編集委員)、水産海洋学会、日本水産学会
主な論文・著書 ・「Early ontogeny and systematics of Bothidae, Pleuronectoidei.」
・「日本産稚魚図鑑第2版 沖山宗雄編」東海大学出版会
研究室について 「未知の海を自ら考案した採集ギアによって、新たな成果を得る」
これが本研究室のモットーです。当方の研究室では、フィールドにでかける日数が年間でのべ200日近くに達します。 今、最も力を入れているのは深海底棲性魚類の採集です。これは非常に大変です。ひとつ改良すれば、それによる新たな弊害が生じてきます。 そのようなことを、ひとつずつクリアーしながら、採集方法を完成させ、今まで誰も見たことがない分類群の個体発育や未記載種を明らかにしていきます。
主な卒論のテーマ 「外洋性仔稚魚の形態発育」、「深海性魚類の分類学的研究」、 「サクラエビの資源量推定」
受験生へのメッセージ 洋上にでかけることを好み、行動力豊で、柔軟な発想の方を歓迎します。 大海原に乗り出し、誰も見たことのない魚類の個体発育や未記載種を明らかにしましょう!
コメント 趣味:半自作艇による帆走、音楽鑑賞