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教員紹介

仁木 将人

仁木 将人 (にき まさと)



准教授・博士(工学)

 

専門分野 海岸工学
研究テーマ・研究課題 現地計測と数値計算手法を通して物理環境が沿岸域生態系の中で果たす役割や生物に対する影響を検証する。
研究内容  私達の研究室では清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーの船底に超音波式ドップラー流速計(超音波で流速を測る機械)を取り付けて、この機械により駿河湾の流速を深さ100m付近まで横断的に観測しています。 例えば、太平洋に口を開いた駿河湾では黒潮に由来した急潮(突発的な強い流れ)がしばしば生じ、海域環境に様々な影響を及ぼしています。 こうした観測システムを使い駿河湾奥での急潮の運動やせいぶつ・化学的な影響に関して検討しています。 また、観測結果は東海大学海洋学部のHPに毎日アップし地域に情報発信しています。
 環境の変化から問題を見つけ出すだけでは環境問題は解決しません。研究者と市民の皆さんが環境問題に関する情報を共有し、多面的な視点から問題を評価し対応策を考えることが必要です。 多くの人が環境問題に対する意識を高め、市民と研究者が一緒になって問題解決へ取り組むための方策を学生の皆さんと考えたいと思っています。 そのために積極的に現場(フィールド)に出て、一緒に活動しています。

担当授業科目 ランドスケープデザイン、環境フィールドワーク、海の自然観察実習、マングローブの保全生態学、環境都市計画学
所属学会 土木学会、海洋学会、応用生態工学会、沿岸環境研究会
主な論文・著書 ・「富士川系水の沿岸域での挙動に関する現地観測」土木学会論文集B2(海岸工学)、Vol.167 , No.2 、I_346-I_350
・「駿河湾奥部への急潮の流入にともなう内部波の発達と水質および低次生産への影響」土木学会論文集B"(海岸工学)、Vol. B2-65 No.1、p.9556-960
・「環境心理調査手法を活用した海岸保全施設選定に関する研究」海岸工学論文集、Vol.55、p.1311-1315
・「駿河湾奥部への急潮の流入にともなう内部波の発達と水質および低次生産への影響」
研究室について なぜかのんびりした学生が多く集まります。
主な卒論のテーマ 「富士川河川系水の沿岸域での挙動に関する研究」、「海岸模型の情報伝達ツールとしての可能性に関する研究」、「2008年秋期に駿河湾奥で観測された内部波」、「離岸堤間の沖向き流れに関する現地観測」、 「海岸保全施設の選定におけるキャプション評価法の適用に関する研究」、「ニューラルネットワークを活用した駿河湾奥環境評価手法の開発」
受験生へのメッセージ 海がすき、自然がすき、釣りがすき、いきものが好き、そんな学生が集まり楽しく学ぶ場が海洋学部だと思います。 海や自然の実際の現場に一緒に足を運んでたくさんの経験を通して学びをしてみませんか。