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教員紹介

田中 克彦

田中 克彦 (たなか かつひこ)



講師

 

専門分野 海産ベントスの生態学、等脚目甲殻類の分類学
研究テーマ・研究課題 海産ベントスの多様性の把握とその生活史特性の検討
研究内容 沿岸域での野外調査を中心に海産ベントスの小型甲殻類の多様性と生活史の解明に取り組んでいる。 これまでの主要な研究課題としてはウミクワガタ科に属する等脚目甲殻類の生息場所利用、個体群動態および繁殖生態に関する研究、ウミクワガタ類の分類学的検討、流れ藻葉上動物の出現様式に関する研究などがある。 また、過去から現在に至る駿河湾内の生物出現情報のデータベース化とそれに基づく多様性解析にも挑戦していきたい。

担当授業科目 ベントス学、海洋生物学実験、沿岸生態調査実習
所属学会 日本ベントス学会、日本生態学会、日本動物学会、日本動物分類学会、日本甲殻類学会、The Crustacean Society
主な論文・著書 ・「海洋生物情報の公開と応用展開」 JAMSTEC Report of Research and Development 18: 81-88, 2014.
・「Male dimorphism in the harem-forming gnathiid isopod Elaphognathia discolor (Crustacea: Isopoda)」 Zoological Science 28: 587-592, 2011.
・「ウミクワガタ類の生息場所利用とハーレム形成」 生物科学 62: 151-155, 2011. ほか
研究室について 底生の無脊椎動物の生態を理解するため、野外調査を主体に研究に取り組みます。 実験室では調査で得られた標本を計数・計測するほか、必要に応じて飼育実験なども行います。 小型の種を扱うことが多いため、顕微鏡を用いた計測、解剖・スケッチなどの細かい作業も要求されますが、その分、データがグラフとして形になったときの感激はひとしおです。
主な卒論のテーマ 「三保半島周辺における小型甲殻類の多様性および生活史に関わる研究」、「三保海岸の間隙性動物に関する研究」、 「人工構造物上の付着生物の動態」、「駿河湾における過去の海洋生物出現情報の電子化・統合とそれに基づく多様性解析」
受験生へのメッセージ 「知らないものは見えない」という言葉がありますが、知識がなければ目の前で起こっていることに気づきもしないかもしれません。 基礎的な勉強は退屈かもしれませんが、それがなければさらなる発展や応用にもつながりません。 若いうちにたくさんの知識を吸収してしっかりとした土台を築いて下さい。 それがあれば、将来、どこに行って何をやっても役に立つと思います。