教員紹介
庄司 隆行 (しょうじ たかゆき) 教授・博士(薬学) |
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専門分野 | 感覚生理学、神経行動学 |
研究テーマ・研究課題 | 水生生物の嗅覚に関する生理学的・行動学的研究 |
研究内容 | 様々な水生生物が、それぞれどのような匂い物質・味物質を受容したときにどのような行動を発現し、その生理機構はどう説明できるのかについての生理学的・行動学的研究をおこなっている。 主な研究課題は以下のとおりである。(1)サメ・エイ類の嗅覚応答特性と匂い嗜好性に関する行動学的研究 (2)ヌタウナギの嗅覚受容器の微細構造と嗅覚情報処理の中枢機構 (3)ウナギ目魚類の嗅覚応答特性と産卵・遡河回遊との関係 (4)擬似餌に対して各種魚類が示す捕食行動に与える味・匂い物質の影響 (5)西表産オオウナギの索餌行動に関する調査 (6)フグ目魚類の生殖行動と嗅覚との関係 (7)サケ科魚類の河川水識別機構―蛍光色素法を用いた脳内応答部位の特定 (8)オオグソクムシの化学感覚特性 (9)魚類の嗅覚・生殖行動等のビデオ撮影による行動生態観察 (10)シロシュモクザメ等の頭部鼻孔周辺および鼻腔内における流れの可視化 |
担当授業科目 | 海洋生物学のための物理と化学、動物生理学、海洋動物の行動生態、生物科学のためのコンピュータ活用実習、生物化学、生物学実験、化学実験 |
所属学会 | 日本味と匂学会、日本動物学会、日本魚類学会、日本水産学会、Achems、板鰓類研究会 |
主な論文・著書 | ・「魚類の嗅覚受容」魚類のニューロサイエンス―魚類神経科学研究の最前線―」伊藤博信他編 pp77-92. ・「サケはどのようにして母川に帰ってくるのか」化学と生物 9, 708-710(2001) ・「高度に発達したサメの嗅覚系生物の科学 遺伝, 特集―軟骨魚類のふしぎ―」62(3),52-55(2008) |
研究室について | 配属を希望した学生には釣り好きが多く、それが高じて大手釣具メーカーに就職した学生もいる。 生理学的実験にしろ行動学的実験にしろ、生きた動物を採ってこなければ実験にならないので、釣りで実験動物を集めることができることはたいへんありがたいと思っている。 また、大学の船の専門のスタッフに補助を受けながら動物の捕獲や生態観察が頻繁にできることも、卒業研究をはじめとする研究活動に大きく寄与していると感じている。 |
主な卒論のテーマ | 研究内容に記したとおりであるが、1つのテーマをさらに細分化して担当してもらうこともある。 テーマの選択においては、本人の興味を極力尊重したいと考えている。 |
受験生へのメッセージ | "受験勉強は無駄だ"とか"知識を詰め込むことは考える能力を阻害する"とか、こういうことを言うオトナが時々います。 全部ウソです。クイズのような問題を解くための知識は必要ありませんが、ウソにだまれないで、勉強してたくさんの知識を吸収して大学に入ってきてください。 みなさんがこれから勉強したいと思っている学問分野でも必ず役に立ちます。 |
コメント | 私の勤務している海洋学部は、釣りやいろいろなマリンスポーツを楽しむのに最適の土地です。 このような地の利を生かして、研究も遊びも楽しみたいと思っています。 |