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防災について

1.地震災害

地震発生時

グラッときたら…。「身の安全を確保!」

「安全な場所への避難が最優先」--。理屈では判っていても、いざグラッと、大規模の揺れが来た時、「考えていたような行動がとれなかった」と被災者はよく言います。災害時とは、それほど気持ちが動転してしまうものです。そこで、幾つかの安全対策を想定して、日頃から自衛のための手段を何時も心がけていることが大切です。 地震が発生したら、まず、頭をガードし、揺れが落ち着くまで、その場で身の安全を確保し、そして、揺れが落ち着いてから、安全な場所へ避難してください。

地震鎮静後

余震に備えて…。「慎重に、そして迅速に」

まず、大きな地震の後には必ず余震が来ると思ってください。この余震を念頭に入れ、避難放送などの情報(被害によっては放送不能の場合あり)に従って、落ち着いて最も近い避難場所へ向かってください。キャンパスには大勢の学生がいますから、通路でのパニックや実験室での火災など二次被害も想定できます。冷静な行動が大切です。 余震は数回に渡って襲って来ると思ってください。阪神・淡路大地震においても、避難の途中、余震による崩壊物の下敷きで被害にあった人も少なくないと聞きます。「慎重に、そして迅速に」を心がけてください。

津波

大きな揺れを感じたら…。
「いち早く避難行動を!」。


地震発生後津波が心配されます。海洋学部が立地されている静岡市清水区では、南海トラフ巨大地震による想定によると、最大11メートルの津波がくると予想されています。
また、戦後の開発によって、かつての海岸線はより埋め立て地がかなりせり出しているため、高台まで逃げるのは困難な地域もあり避難ビルの確保は欠かせません。
地震の揺れがおさまったら、ただちに1・2・3・8号館の屋上に避難してください。なお、1・2・3号館の屋上の高さは海抜約20メートル、8号館の屋上の高さは海抜約25メートルです。


2.場所・状況別対応

(1)実験室・・機器類の転倒・薬品による事故、火災に要注意。

実験器具や重量のある機器類、戸棚などの転倒、また、薬品類の転倒や落下などにより火災や爆発の危険が予測されます。まず、身の安全を考え、次のことに留意しながら速やかに避難してください。

火の始末

火を使っているときは直ちに火を消し、ガスボンベの栓を閉め、電気器具・装置の電源を切ってください。しかし、揺れが大きく、火の始末が不可能なときは、身の安全を優先してください。


化学薬品による火災・引火

化学薬品などにより火災が発生したら、大きな声で「火事だ」と周りに知らせ、身の安全をはかりながら消火器などで初期消火をしてください(無理なら避難)。


煙・薬品は吸わないように

火災などで一番恐いのは煙です。煙や有害ガスなどを吸わないように、ハンカチなどを口にあてて、身を低くかがめて避難してください。


(2)エレベーター内で地震にあったとき・・・

昇降中に地震が起きた場合は、速やかに最寄りの階で降りてください。
(注:各階のボタンを全部押して、一番先に止まった階で降りる。)

途中で停止して閉じ込められたときは、非常ボタンを押して冷静に救助を待ってください。



(3)人が大勢いる場所・・パニックが恐い!われ先にと「あわてて逃げるな!」

大教室や学生食堂など人が大勢集まっている場所では、「パニック」が起こると、押されてケガをするなどの人的な二次災害につながります。人が大勢いる場所では、特に冷静に避難してください。


キャンパス内には災害時用の器具として、消火器・屋内消火栓・防火扉などが設置してあります。設置場所と使い方を確認しておいてください。

(4)係員の指示に従ってください。

地震の規模によって、避難場所での状況は大きく変わると思ってください。炎天下であったり、厳冬下であったり、さらに負傷者が多い場合や救急車両の出入りなどで、避難場所は様々な状況下に置かれています。避難場所では係員の指示に従って行動してください。


(5)サポート・ボランティア協力

大学には「防災対策本部」が設けられ緊急事態に対応しますが、負傷者や身体障害者などを優先的にみなさんで協力してサポートしてください。


大学の主な緊急備蓄品
キャンパスでは、緊急時用として下記のような備蓄をしています。しかし、本学は、大勢の地域住民の方々の避難も予想されますので、周辺在住の教職員・学生は各自で防災用品や最低3日分の食料、水の確保をしておいてください。
(1)備蓄食料 (2)飲料水 (3)医薬品 (4)ビニールシート類 (5)機器・工具類


(6)冷静な対応をとってください。

緊急用具や水、食料、医薬品などの備蓄はありますが、地震の規模やその後の状況によっては充分と考えないでください。係員からの情報・指示をよく聞き、冷静な対応をとってください。デマに惑わされ、パニックが起こることが一番恐ろしいことです。


(7)個別の安否確認

学生一人一人の所在や安否確認などについて、みなさんの家族から大学本部に問い合わせがあっても、大学の授業システムでは個別の確認は即時にはできません。そのことをふまえ、お互いの安全確認の手段や連絡網などを家族はもちろん、クラスやゼミ・研究室単位で話し合っておいてください。


(8)電話・・緊急以外はかけない。

地震のような緊急時には、必ず「電話パニック」が起きます。一時にみんなが電話に殺到するからです。この影響が緊急や大切な『緊急電話』の妨げになったことは、先の阪神・淡路大震災での教訓です。
地震では電話線の切断や故障も予想されます。緊急時における家族への連絡方法等も事前打ち合せをしておいてください。


かかりにくい電話・・・個別電話は緊急時、制限されます。
比較的かかりやすい電話・・・公衆電話
停電時テレホンカードは使えません。


(9)災害用伝言ダイヤル

災害が発生したとき、だれもが家族や親戚、友人の安否が気になるはずです。しかし、連絡を取りたくても連絡が取れないことがあります。こんなときには「災害用伝言ダイヤル」を利用してください。一般加入の電話、公衆電話、携帯電話などから「171」をダイヤルし、聞こえてくる指示に従って伝言の録音・再生を行います。



3.地震災害に向けて備えましょう

備えあれば、憂いなし

地震とは、台風や大雨などのように「予報できる自然現象」ではありません。予告なしに突然やってきます。しかし、昔から「備えあれば、憂いなし」と言うように、日頃から地震対策を整えることで、被害を最小限にとどめることが可能です。機器類、戸棚、薬品棚等の固定、避難場所や消火器の確認、また、心の準備などがそれです。 地震とは、予測を超えた事態が起こるもの、と思ってください。「いざという時、あの通路を抜ければ、避難場所への近道」と思っていても、その通路は崩壊などで不通ということは充分に考えられます。第2第3の手段を頭に描いておくことも「・・・、憂いなし」につながります。

4.危険性物質の事故災害に備えて

実験・研究等で危険性物質を扱うことがあります。地震災害時のみならず、普段の保管方法や使用に際しては、充分な注意を心がけることが大切です。

5.キャンパス内での「日頃の備え」

地震はいつどこで起こるかわかりません。みなさんの中には実験室に夜遅くまで残っている人や「ひとり暮らし」をしている人も大勢います。突発的な地震災害に備えるため、日常生活でも特に次のことに留意して、個別に「危機管理」をしておいてください。

避難経路・避難先の確認(キャンパス内・住居付近)。
懐中電灯や非常具・消火器の位置の確認。

負傷したり避難の妨害にならないよう、実験室・研究室・自分部屋などの整理整頓。
機器・家具類の転倒防止対策をする。高い所へ物を置かない。
大学や地域ごとの防災訓練や救急処置訓練に参加する。

応急手当ての方法を身につける。

道路の確保(廊下などに什器類を置かない)
防火扉の位置を確認し、付近に物を置かない。
化学薬品・発火物の接触破壊が起きない対策。危険物の安全対策。
アパート・下宿の管理人や隣人などと普段から交流を持っておく。
緊急災害時の対応や連絡方法などについて家族・友人などと話し合っておく。


6.清水キャンパスの避難経路


7.予想される大地震と警戒宣言

近い将来起こるであろうと言われている海溝型巨大地震が3つあります。「東海地震」「東南海地震」「南海地震」です。「これらの地震はいつ起きても不思議ではない」と専門家が口を揃えて言っています。


◆「東海地震」

マグニチュード8、震度6以上の規模で近い将来襲ってくると言われている地震です。この地震については、大地の微細な動きをキャッチする観測網があり、大地震の予兆をとらえて発生の時期を予知しようという体制が強化されていることから、唯一「予知可能」な地震と言われています。


◆「東南海地震」「南海地震」

遠州灘西部から四国沖まで南海トラフ沿いの地域も、歴史的に見て、概ね100~150年の間隔で海溝型巨大地震が発生しています。このうち、遠州灘西部から熊野灘で発生する地震が「東南海地震」、四国沖で発生する地震が「南海地震」と呼ばれ、今世紀前半にも巨大な地震が発生する状況にあることが懸念されています。

平成15年12月には、東南海・南海地震により著しい災害が発生するおそれのある地域として「東南海・南海地震防災対策推進地域」が指定され、静岡県内でも36市町村(指定時)が指定されています。


◆東海地震に関連する情報の種類と流れ

 東海地域で常時観測している地殻変動や地震などの観測データに異常が現れた場合、気象庁は、東海地震に結びつくかどうかを「東海地震に関連する情報」で発表します。防災機関等はこれらの情報の内容に応じた段階的な防災対応をとります。 「東海地震に関する情報」の各情報は、気象庁のホームページで公表される他に、テレビやラジオ、あるいは、自治体の防災無線などを通して、住民の皆様にお知らせします。

「東海地震に関連する情報」の種類

 「東海地震に関連する情報」には、異常の発生状況に応じ、「東海地震予知情報」、「東海地震注意情報」、「東海地震に関連する調査情報」の3種類があります。また、各情報について、その情報が意味する状況の危険度を表わす指標として赤・黄・青の「カラーレベル」で示します。

東海地震予知情報

 東海地震が発生するおそれがあると認められ、内閣総理大臣から「警戒宣言」が発せられた場合に発表される情報です。東海地震が発生するおそれがあると判断した観測データの状況等、科学的根拠について発表します。

 この情報で示されるカラーレベルは、「赤」です。

◎警戒宣言が発せられると、以下のような防災対応がとられます。

 ・地震災害警戒本部が設置されます。

 ・津波やがけ崩れの危険地域からの住民避難や交通規制の実施、百貨店等の営業中止などの対策が実施されます。

 住民の方は、テレビ・ラジオ等の情報に注意し、東海地震の発生に十分警戒して、「警戒宣言」および自治体等の防災計画に従って行動して下さい。


東海地震注意情報

 観測された現象が東海地震の前兆現象である可能性高まった場合に発表される情報です。

 この情報で示されるカラーレベルは、「黄」です。

◎東海地震に対処するため、以下のような防災の「準備行動」がとられます。

 ・必要に応じ、児童・生徒の帰宅等の安全確保対策が行われます。

 ・救助部隊、救急部隊、消火部隊、医療関係者等の派遣準備が行われます。

 住民の方は、テレビ・ラジオ等の情報に注意し、政府や自治体などからの呼びかけや、自治体等の防災計画に従って行動して下さい。


東海地震に関連する調査情報(臨時)

 観測データに通常とは異なる変化が観測された場合に発表される情報です。その変化の原因についての調査の状況を発表します。

 この情報で示されるカラーレベルは、「青」です。

 ・防災対応は特にありません。

 ・国や自治体等では情報収集連絡体制がとられます。

 住民の方は、テレビ・ラジオ等の最新の情報に注意して、平常通りお過ごしください。


東海地震に関連する調査情報(定例)

毎月の定例の地震防災対策強化地域判定会(以下、判定会)で評価した調査結果を発表します。

 この情報で示されるカラーレベルは、「青」です。

 ・防災対応は特にありません。

 日頃から、東海地震への備えをしておくことが大切です。


◆「東海地震に関連する情報発表」が出たら

1.「東海地震に関連する情報発表」はいつ出るか判りません。出される前に必要な準備、心がけを日頃からしておきましょう。

2.「東海地震に関連する情報発表」が出たら、テレビ、ラジオなどあらゆる情報に注目し、適切な行動をとっくください。



8.大学の危機管理体制

大きな地震が発生した場合は、大学内に直ちに「防災対策本部」が設置されます。情報収集と伝達、負傷者の医療活動、応急対策など、「防災対策本部」を中心として対応していきます。各自が指示に従って冷静な対応をとってください。


■地震防災管理体制

なお、本部の建物が使用不可能になった場合は、別の場所に本部が設置されます。


■火元責任者一覧表


■防災組織の役割分担

対策本部長

■災害対策の一切の権限を有し、すべての指揮・監督に当たる。

本部役員会

■本部長(学部長)、副本部長(学部長補佐)

■学科等主任

■海洋研究所長、事務系の長により構成され、対策本部長を補佐する。


■防災組織の役割分担

自主防災隊

以下の各班から構成され、対策本部の指令にもとづき、各班の任務を遂行する。

〔総務班〕

被害情報を把握し、また、近傍の被害についても情報収集し、本部に速やかに報告する。

必要物資の調達、その他、テレビ、ラジオからの情報収集、電話無線連絡の確保等々。

〔避難・誘導班〕

学部全体の避難・誘導の指示を行う。主として現場でその任に当たる。(集合場所・避難路・避難場所の確保)

〔救護・衛生班〕

負傷者の救出、応急救護、重傷者の移動、医療機関との連絡。

〔生活(衣食住)班〕

水、食料の確保、生活必需品の分配、救護物資の分配。

〔警備班〕

学部内の資産、教材、実験器具の盗難防止。

〔渉外班〕

消防、警察、病院、県、市、地区会等との連絡、情報交換、伝達、要請等々。

〔緊急連絡班〕

連絡、災害全体の把握。

〔消火班〕

初期消火に当たる。

〔緊急出動支援班〕

海洋学部学生会が主体となり、上記各班の要請に応じて出動させる。


9.おわりに

地震災害は、どの場所に?昼か夜か?授業中か食事中か?・・・、いつ、どこで遭遇するかわかりません。ですから、地震への備えは日頃からの「想定訓練(シミュレーション)」、つまり地震への予備知識と対応習慣などを心に留めておくことが一番なのです。

先の東日本大震災で得た貴重な資料や教訓などをもとに、編集しましたが、それでも、予測される東海地震などを含めた「次の地震」が起こったときを思うと、十分とは言えません。なぜなら、上記を含めて、どのような条件がどのように重なって起こるか、誰にも分からないからです。 しかし、少なくとも「自分の命は自分で守る」、そして、「絶対に犠牲者を出さない」という気持ちになって、「自分は何をすべきか」を考え、地震に対してさらに謙虚な姿勢をのぞみたいものです。


◆気象庁「震度階級表」


◆安否確認の「三角連絡ルート」を決めておくと役立ちます。