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2018.06.25

今月の一枚(野原研究室)

海洋生物学科では、「今月の一枚」と題してほぼ毎月各研究室からの話題をお届けしています。

今月は、野原研究室からです。

では、野原先生から写真について一言!

わたしの研究室では、分子(DNA)の視点から海の生き物の多様さを明らかにしようとしています。
特に、同じ種の中にみられる地理的な違いに興味があるため、有志を募って全国各地に採集旅行に出かけています。サンプリングは基本的に素潜りと手アミで行いますが特別な許可をとって潜水機器も使う場合があります(写真)。

海はつながっているのでこれまで海の生き物にはあまり地域性のある種はいないと考えられていましたが、磯の生き物の中には地域性を示す種が複数発見されつつあります。このような地域的な違いが長い間維持されると同じ種でも形態的な違いが生じる場合があります(骨の写真)。これは今まさに種の分化がおこっている例かもしれません。このような違いがいつから生じているかは分子時計というDNAの違いを尺度とした値で推定していくこともでき、過去の氷河期との関連性も浮き彫りになってきます。

海に潜って、採集して、研究室でDNAを調べる、といった地道な作業が伴いますが、自分の手で疑問を紐解いていくことができる自然史の研究は大きな魅力があると感じています。

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